チルアウトは睡眠効果あり!
リラクゼーションドリンク【チルアウト】を継続してみて、効果検証を行いました。
まとめ
・深睡眠が2月平均よりアップした。
・覚醒時間が11分短縮した。
・総睡眠時間が延長した。
・睡眠スコアが2月平均より高くなった。
・入眠潜時(寝付くまでの時間)が短くなった。
・起床時に少し倦怠感があった。
考察
・GABA、L-テアニンによる副交感神経亢進作用によりリラックスし、α波が増加したことで入眠潜時が早くなった。
・GABA、L-テアニンが睡眠の質を向上させた。
・テアニンによる交感神経抑制作用が朝まで残り眠気が残存した。
以降は詳細の内容について記載します。
結果
睡眠割合の1週間平均:2月平均
総睡眠時間6時間32分:6時間26分
レム睡眠24%:24%
深睡眠36%:33%
浅睡眠40%:43%
覚醒時間28分:39分
睡眠スコア79:77
睡眠時最低心拍数53:54
入眠潜時3.1分:5分
といった結果になり、入眠までの時間が早くなり、深睡眠の増加、浅睡眠が減少し、覚醒時間が減少するといったように、睡眠の質がトータルで上昇した。
しかし、起床時間になった際に、アラームで目が覚めるも、起ききれない、まどろみのような時間が生じた。
下記のように起床時間は6時に設定したが、覚醒してからしっかりと起き入れない日が続いた。
考察
GAVAとテアニンともに睡眠中や閉眼してリラックスしている際に出現するα波を増加させることが過去研究でも言われている。
○GAVAの効果
・健常成人にGABA100mg摂取させ、脳波を測定した結果α波が上昇、β派が減少した(adham et al,2006)
・摂取後30分のα波は摂取群が有意に高値であり、ストレスの減尐抑制がみられ、自律神経活動(中でも副交感神経)を亢進させる。(藤林真美,2008)
○GABA(γ-アミノ酪酸)とは
GABAとは遊離アミノ酸の一種で、脳や脊髄に存在する神経伝達物質で交感神経を抑制する。そのため、鎮静・催眠作用し、ストレス緩和や血圧上昇抑制リラックス作用がある。
○L-テアニンの効果
・経口投与実験でα 波の増加や睡眠改善作用などの抗ストレス効果,更年期障害の症状緩和,鎮痛作用としての効果があることがわかっている(Rui Guo and Jun Ren,2010)
・服用で睡眠前半では副交感神経の活動を亢進させ、睡眠後半で交感神経の活動低下が認められている。(白川修一郎,2016,太陽科、化学株式会社)
○L-テアニンとは
緑茶特有アミノ酸で緑茶中に最も多く含まれている。交感神経だけでなくノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンといった覚醒系をブロックする効果も持つ。
これらのことから、GABAによる副交感神経亢進効果とL-テアニンによる副交感神経亢進効果+覚醒系抑制作用により寝付くまでの時間(入眠潜時)が減少し、睡眠の質(睡眠時間、スコア、深睡眠時間)が向上したと考えられる。
覚醒時間は短縮しているが、アラームが鳴ってから動き始めるまでの時間が長く、寝起き時に倦怠感を感じることがあった。
可能性の一つとして、L-テアニンには睡眠後半の交感神経を抑制する作用があり、すっきりと覚醒できなかった可能性がある。
しかし、L-テアニンは200mg程度で改善作用がみられ、GABAは100mgでの睡眠効果が多く述べられていることから、【チルアウト】に含まれるGABA(20mg)とL-テアニン(70mg)では睡眠効果にどこまで影響しているかは微妙なところである。
結果的には短期的なリラクゼーション効果、軽度の睡眠改善には一役買っており、睡眠効果もあると考えられる。
※あくまでシングルケースのため、正確性には欠ける可能性があるため、参考程度にお考えていただければ幸いです。